腰痛が改善しない理由は“腰以外”にある?

腰が痛いとき、「腰そのもの」に原因があると思っていませんか?
腰が痛いと、多くの方が「腰に原因があるのでは?」と考えます。実際、病院や整形外科でも、検査や治療は腰を中心に行われます。
それでも、
- 検査では大きな異常がない
- 整体に行っても、すぐに戻ってしまう
そんな腰痛に悩んでいる方は少なくありません。
異常がないのに、なぜ痛くなるのか。その原因を、体の仕組みから紐解いていきます。
負担がかかりすぎている
痛みの原因の多くは、腰への負担のかかりすぎです。
・デスクワークで長時間座っている
・自宅でソファに座る時間が長い
・在宅ワークで歩く機会が減った
同じ姿勢が続くことで、体には少しずつ負担が蓄積します。
最初は「疲れたな」「体が硬くなってきたな」そんな感覚から始まります。
湿布、どこに貼っていますか?
腰に違和感を感じたとき、湿布を貼った経験はありませんか?
「効いているのかよくわからないけど、とりあえず貼っている」そんな声もよく聞きます。
湿布は関節そのものではなく、筋肉の炎症や緊張を和らげるものです。
骨(関節)に直接貼っても、効果はあまり期待できません。
では、腰に貼る意味はないのでしょうか?
腰痛の正体は「筋肉の疲労」
長時間同じ姿勢でいると、腰は体を支えるために動かず、固まった状態で頑張り続けます。
その結果、腰の周囲の筋肉(いわゆる背筋)が硬くなり、疲労として痛みが出ます。背筋は、首から骨盤まで連なっています。さらに脚の筋肉も、骨盤を介してつながっています。整形外科で異常がない腰痛の場合、必要なのは「腰だけ」ではなくつながる筋肉全体の疲労を取ることです。
腰の体操だけでは、足りない理由
腰痛をやわらげるために、腰を丸めたり反ったりする体操をしたことはありますか?「痛ててて…」と言いながらストレッチした経験、ありますよね。
腰は体の真ん中にあり、動かしやすい部分です。ですが、本来体を曲げ伸ばしする主役は股関節。腰はあくまで補助的な役割です。
そのため、腰だけを動かしても腰痛がなかなか改善しないケースが多いのです。

そう考えると、腰の体操だけで腰痛を和らげることは難しいことが想像できます。
でも・・「私、股関節硬いのよね・・・」「股関節のストレッチって大変・・・」とおっしゃる方が増えています。私も実はその一人。股関節のストレッチは苦手なタイプです。でも腰痛はセルフケアで予防できています。
その理由は・・・
骨盤を動かすことが大切
腰と骨盤の境目には「腰仙部」というエリアがあります。ちょうど骨盤と腰をつなぐ部分です。具体的には「腰仙関節」と言います。最近では「仙腸関節」と合わせて表現されていることもあります。
場所は、腰の下の方でズボンのベルト位置あたり。触ると、背中のお肉とは違う硬い部分があります。
ここが硬くなると、
- 股関節と腰の動きがつながらない
- 骨盤が前後に動かない
- 腰だけで体を動かそうとする
結果として、腰に負担が集中します。これは座っている姿勢でも同じです。

この「腰仙関節」が硬いと股関節~腰のスムーズな動きができず、腰で体の曲げ伸ばしをしようとするため腰に負担がかかります。これは座っている時も同じです。腰仙関節が硬いと骨盤を前後に倒すことができません。すると猫背になったり反りすぎたりして腰痛を引き起こします。

腰にとって良い姿勢とは ~自分のちょうどイイを知る~
では、あなたにとって座った状態でちょうど良い姿勢を確認してみましょう。
①椅子に座ってください(足裏が床につく高さがおすすめです)。
②お尻を後ろに倒すように腰を最大まで丸めてください。(痛みがない範囲)

③次にお尻を持ち上げるように、骨盤を前に倒して腰を伸ばして(反って)ください。痛みがない範囲で行うことが大切です。

④丸める、反るを繰り返してください。この動きで、股関節も柔らかくなっていきます。
⑤動きがスムーズになってきたら、だいたい真ん中で止まってください。

⑥それがあなたにとって良い姿勢です。太ももの裏側に体重がある程度かかっていれば、なおGOODです。
腰痛の原因は”骨盤の硬さ”
検査で異常がない腰痛の多くは、腰と骨盤の境目の硬さが関係しています。ストレッチをするときは、腰だけでなく骨盤も一緒に動かすことが大切です。
湿布を貼るなら、
・お尻の上部
・背骨の脇
がおすすめです。
「骨盤が動いているかわからない」
「痛くてどうしても動かない」
そんなときは、専門家に相談してください。
人の手の温かさと技術が、回復のきっかけになることも多くあります。
腰痛に振り回されない毎日を、取り戻しましょう。


